花が咲く頃にいた君と
まず柊に飛び蹴りを食らわした。

そしてそのまま軸足をグッと回し、横峯の股間を蹴りあげて、その横にいた伊吹の鳩尾に拳をめり込ました。


あまりの早業に、奴等3人は反応出来ずその場にへたりこんだ。


「東向日をバカにすんな!お前らみたいなゲスと違って、あいつは綺麗なんだよ!!
心だけじゃない!!顔だって、お前らとは比べもんになんない!
一流で、ビスクドールだ、ボケ!!」


完璧に意味の分からないことを怒鳴っていた。


それぞれに痛い部分を抱えこんだ、変態三人組も呆然とあたしを見上げている。



なんだかわからないけど、言いたいことを言えたあたしは、肩で息しながら満足感に浸っていた。


多分、あまりに捲し立てたものだから、鼻はひくついているだろう。



「ぷっ!」


そして、誰かが吹き出したのをきっかけに、変態三人組が爆笑した。


床をバシバシ拳で叩き、腹を抱えて、目の前で笑い転げてやがる。


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