花が咲く頃にいた君と
何処からともなく、大人の男の怒声が響く。


ビックリして振り返ると、


そこには、ペイントガンをぶっぱなしながらこちらに全力疾走してくる


お面を被った

多分、横峯と伊吹。


同じお面と、同じ服。



ペイントガンを受けSPはどれも顔面で、


地べたに転がり、それに躓き次々と転んでいく。



「ずらかるぞ!」



柊はペイントガンを天高く突き上げれと


それが合図だったように


伊吹と横峯の腰につけられた弾を、無くなるまで撃ちまくりだした。



その光景を呆然と見つめていると


横から強い力で引っ張られた。



「何、ボサッとしてんだよ!行くぞ!」


手を引っ張られ久しぶりに出た外とは、ものの数秒でお別れだった。



「乗れ!」



目の前に滑り込んできた、黒塗りのボックスカーに、半ば押し込まれると


伊吹と横峯を待って、それは急発進した。




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