花が咲く頃にいた君と
結女が産まれたのは、俺が15の時
養っていく術がなかった。
だから、下宮比の親っさんを頼るしかなかった。
組に所属して、下っぱから始めて、漸く幹部まで登りつめた。
俺はな、ホストなんかじゃないんだ。
やくざ、なんだよ。
…―――――年齢に続いて、またもやカミングアウト、あたしはもう驚きはしなかった。
おい、もっと驚けよ。
まぁ、いい。
話を戻してだ…
きっと東向日財閥は、結女の存在を知ってた。
日本でも五本の指に入る財閥だ、知らないわけねぇ。
だから不安だった。
いつ結女をかっさらわれるのか、いつだって気が気じゃなかった。
もしも、もしもその時が来てしまったのなら
すぐに動ける様に…
いや、そんな時が来ないように、俺は常日頃から東向日の動向は把握していた。
常に、敏感に情報を集めていたんだ。
えっ、何で夜に仕事かって?
まぁ、その話は後々な。
ここ数年動きは無かったよ。
あのじいさんは、結女に全く興味がないみたいだったからな。
けどそれはすぐに思い違いだと気付かされた…
養っていく術がなかった。
だから、下宮比の親っさんを頼るしかなかった。
組に所属して、下っぱから始めて、漸く幹部まで登りつめた。
俺はな、ホストなんかじゃないんだ。
やくざ、なんだよ。
…―――――年齢に続いて、またもやカミングアウト、あたしはもう驚きはしなかった。
おい、もっと驚けよ。
まぁ、いい。
話を戻してだ…
きっと東向日財閥は、結女の存在を知ってた。
日本でも五本の指に入る財閥だ、知らないわけねぇ。
だから不安だった。
いつ結女をかっさらわれるのか、いつだって気が気じゃなかった。
もしも、もしもその時が来てしまったのなら
すぐに動ける様に…
いや、そんな時が来ないように、俺は常日頃から東向日の動向は把握していた。
常に、敏感に情報を集めていたんだ。
えっ、何で夜に仕事かって?
まぁ、その話は後々な。
ここ数年動きは無かったよ。
あのじいさんは、結女に全く興味がないみたいだったからな。
けどそれはすぐに思い違いだと気付かされた…