億万色Love
Episode2
多すぎる接点
日曜日
私は香留と二人で、とあるファミレスに来ていた
金曜日の夜のことを深く反省している様子の香留に、私は引っ越しと転校の話を始めた
そしてやっぱり驚くのは…
「S大っ!?」
転校先のS大のことだった
「いいなぁ…S大に行けるんだ、ナナ」
「よくないよ…、私はA大のままがよかったな」
「何言ってんのよ!あの陽介くんに毎日会えるなんて、チョー幸せじゃん!」
「はい!?」
「羨ましいなぁ〜。父親同士が親友か…。家も隣だし、学校も一緒。そんな贅沢私も味わいたいよ…」
「か…‥香留?」
遠くを見つめる香留の視界を手でさえぎった
「陽介くん彼女いないって言ってたけど、私みたいなのタイプじゃないかなぁ」
「………」
私が引っ越したことや転校したことなんて興味ないみたい…
さっきからアイツのことばっかりじゃん…
もしかして香留…
「陽介くんのこと好きなの?」
私の質問に香留は目を輝かせた
「まぁね…。一目惚れってやつ?秒殺だったよ。」
秒殺か…‥
あんなのに秒殺されちゃう香留って‥
意外に変態だったり‥?
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