億万色Love
謎の扉
香留と別れて、すっかり暗くなったころ家に着いた
香留は来週からS大に来る
住む場所はS大の寮を一室借りることになった
"一週間、引っ越しの準備や転校の手続きで忙しいぞ♪"
って、はりきってた香留
そんな様子を苦笑いで見つめてた…(--;)
家の中はみんなの気配もなく、声や物音さえも聞こえてこなかった
「隣…かな?」
きっと夕食を食べてるんだ
でも私はそのまま部屋に直行した
なんか疲れてて食欲がないんだ
しかも、また陽介くんの横で食べなきゃいけないんでしょ?
つーか、席順替えよーよ!!
部屋に入り、持って帰ってきたものを広げた
明日はとりあえず、授業の様子を見学するだけらしいけど、
あさってからは私も一緒に授業を受けるんだ
とにかく負けないように、早く慣れなきゃね!
「おい」
………!?
一人だったはずの部屋
聞こえてくるはずがない声
振り向くと、部屋の扉に寄り掛かる陽介くんがいた
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