風邪
送り主は六歳年上の雅紀。

毬花の彼氏からだった。

雅紀の仕事が休みなため、毎週水曜日は二人の時間と決まっている。

雅紀の家で過ごすのが定番になっていた。


―――今日はどこかにデートでもするのかな?


しかし、メールの内容は毬花の考えとは異なるものだった。
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