天使な執事と悪魔な執事

「っていうか、この急いでるときに人混みとか困るなぁ…」

大声で文句を言ってやりたいけど…気の弱いあたしに言える筈がない。

だから仕方なく小さく呟いた。

仕方なくあたしは自転車から降りて自転車を押し、人混みの間を通り抜けることにした。

車の横を通りすぎた瞬間、車のドアが開いた音がした。

‐バタンﾂ‐

誰かが降りてきたみたいだ。

急いでるあたしに関係無いと思ってたのに。

「「伊織お嬢様…佐伯 伊織様ですね？」」

と、フルネームで呼ばれたあたしはその声のに振り向くしかなくなって振り向いた。

振り向いた先にいたの場二人の男性。

何処のモデルさんですか？と聞きたくなるぐらいのイケメンなお兄さん二人。

よく見ると双子みたいだ。