天使な執事と悪魔な執事
「あぁ~!?分けわかんねぇお嬢様だな。…これから車ん中で説明してやるって言ってるだろうが!!」

その言葉に首を横にふっているあたしと翡翠さん。

「聞いてませんよぉ」

「まだ言ってませんよ?琥珀」

あたしたち二人の言葉に舌打ちをしてあたしに手を伸ばした。

ひょっい!とあたしの体を肩に担いでしまった琥珀さん。

「グダグダ煩ぇな…こうなったら強制連行だ」

「えぇ!なな、何でですか…っていうか担がないで下さいよ…見えちゃいます」

あたしはスカートを両手で押さえた。

人様に見せれれるような下着じゃないっす。

担がれているあたしを見ているのは翡翠さんと生徒達。

誰も助けてくれる気は無さそうね。

同意なく連れて行かれようとしてるよ…これって一種の誘拐だよね…。
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