天使な執事と悪魔な執事
パパとママが亡くなったのは交通事故。

家族3人で出かけてたときに事故にあった。

あたしも大怪我したけれどパパとママがかばってくれたから死なずにすんだ。

あたしの背中にはまだ大きな傷跡が残ってる。

でも、パパとママのおかげで命助かったから感謝しないとね…。

パパとママが亡くなったとき親戚は一人も現れなかった…て言うか連絡出来なかった。

ママは小さい頃に施設に預けられて育ったらしく、成人後は家政婦で働いていたって聞いただけだったし。

パパはといえば何にも話してくれなかった。

しつこく聞いたときに1度だけ答えてくれた内容は

親に勘当されたんだよ

だけだった。

だからパパには家族がいるとは思ってたけど連絡先がわからなかったから教えてあげられなかった。

「もしかしたら…お爺ちゃんとかいるかもなんだよね…会ってみたいなぁ」

あたしは自転車を漕ぎながら一人で喋ってた。

端から見たら変な人みたいだよ。
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