≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
よじれる準備をしていたはずの オレの横隔膜は
いつの間にか ギュッと 胃の奥に吸い込まれて
しまったような 感覚だった
ハルと 付き合い始めたのも『なんとなく』だった
オレは ハルと一緒に居て居心地がよかった
そんな ハルはいつも オレにくっついてきた
ただ それだけだった
一緒にいるのが『自然』だから ただそばにいる
オレたちの間に「好きだ」とか「付き合おう」とか
そんなかしこまった瞬間は 今までなかった
今 ハルから こんな言葉を聞いて
オレは ハッキリ言って驚いていた
まさか ハルが こんなにも オレのことを
思っていてくれたなんて・・・
こんな なんの取り柄もない こんなオレのどこが・・・
そんな 思いを巡らせるだけで ハルに対する言葉が
なかなか 思いつかなかった
灯っていたキャンドルの火が フッ と消えた
ロウが 終わってしまったようだ
オレは 場の空気を変えようと カーテンを開けに
イスを立った
「待って ヒカル!」
オレは ハルを見た
ハルの 目が・・・潤んでいる
「いや・・・カーテン・・・」
「いいから・・・ いいの・・・座って・・・」
ハルは 消えてしまったキャンドルを また 見つめていた
「ヒカル・・・怒ってるよね 昨日のこと・・・
私が無茶言ったばっかりに・・・
私 お兄ちゃんから あの楠木のこと聞いて
・・・でも 行ってはいけないんだ!って事も
聞いてたの!でも 何かにすがらないと
勇気・・・出なくて・・・」
怒っているのは ハルの方だと思っていた
いつの間にか ギュッと 胃の奥に吸い込まれて
しまったような 感覚だった
ハルと 付き合い始めたのも『なんとなく』だった
オレは ハルと一緒に居て居心地がよかった
そんな ハルはいつも オレにくっついてきた
ただ それだけだった
一緒にいるのが『自然』だから ただそばにいる
オレたちの間に「好きだ」とか「付き合おう」とか
そんなかしこまった瞬間は 今までなかった
今 ハルから こんな言葉を聞いて
オレは ハッキリ言って驚いていた
まさか ハルが こんなにも オレのことを
思っていてくれたなんて・・・
こんな なんの取り柄もない こんなオレのどこが・・・
そんな 思いを巡らせるだけで ハルに対する言葉が
なかなか 思いつかなかった
灯っていたキャンドルの火が フッ と消えた
ロウが 終わってしまったようだ
オレは 場の空気を変えようと カーテンを開けに
イスを立った
「待って ヒカル!」
オレは ハルを見た
ハルの 目が・・・潤んでいる
「いや・・・カーテン・・・」
「いいから・・・ いいの・・・座って・・・」
ハルは 消えてしまったキャンドルを また 見つめていた
「ヒカル・・・怒ってるよね 昨日のこと・・・
私が無茶言ったばっかりに・・・
私 お兄ちゃんから あの楠木のこと聞いて
・・・でも 行ってはいけないんだ!って事も
聞いてたの!でも 何かにすがらないと
勇気・・・出なくて・・・」
怒っているのは ハルの方だと思っていた