≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
ハルは 自分が全部責任を負う事で
オレとの 関係を保とうと 必死だ
それが 今 ハルの目を見て 痛いほど分かる
「ヒカル?許してくれるよね?!」
「・・・許すもなにも オレは 最初から
怒ってないし・・・ 怒ってるのは
ハルの方だと思ってたから・・・」
「どうして?」
「なん・・ていうか・・・
ハルを 守りきれなくて・・・
・・・・ごめん・・・」
オレは ハルの目を見る事が出来なかった
恐らく ハルは 目に涙をいっぱいに浮かべている
「えへっ・・・嬉しいな・・・
・・・ヒカル・・・こっちに来て・・・」
ハルは 自分の座っている ベッド脇に
少し 隙間を作り そこに 手をポンポンと
置いてみせた
オレは そこに行かないことの方が
すごく 悪いことのような気がして
簡易イスから ハルのケガをした 右足の
すぐ 横辺りに 腰かけた
「キス・・・しようか・・・」
ハルからの 自然な誘いに オレは
逆らうことなど 思い浮かばなかった
ハルは ハルの右手の近くに置いていた
オレの右手の上に そっと手を置き
目をとじた
目を閉じた ハルの唇に 目の焦点を合わせてみた
そのまま 顔を近づけようとした時だった・・・
《出ておゆき・・・》
オレから見て 左側 即ち ハルの右肩後方に
スッと 白い影が映った
オレは ハルの唇から 目の焦点を外し
ハルの肩越しを見た
オレとの 関係を保とうと 必死だ
それが 今 ハルの目を見て 痛いほど分かる
「ヒカル?許してくれるよね?!」
「・・・許すもなにも オレは 最初から
怒ってないし・・・ 怒ってるのは
ハルの方だと思ってたから・・・」
「どうして?」
「なん・・ていうか・・・
ハルを 守りきれなくて・・・
・・・・ごめん・・・」
オレは ハルの目を見る事が出来なかった
恐らく ハルは 目に涙をいっぱいに浮かべている
「えへっ・・・嬉しいな・・・
・・・ヒカル・・・こっちに来て・・・」
ハルは 自分の座っている ベッド脇に
少し 隙間を作り そこに 手をポンポンと
置いてみせた
オレは そこに行かないことの方が
すごく 悪いことのような気がして
簡易イスから ハルのケガをした 右足の
すぐ 横辺りに 腰かけた
「キス・・・しようか・・・」
ハルからの 自然な誘いに オレは
逆らうことなど 思い浮かばなかった
ハルは ハルの右手の近くに置いていた
オレの右手の上に そっと手を置き
目をとじた
目を閉じた ハルの唇に 目の焦点を合わせてみた
そのまま 顔を近づけようとした時だった・・・
《出ておゆき・・・》
オレから見て 左側 即ち ハルの右肩後方に
スッと 白い影が映った
オレは ハルの唇から 目の焦点を外し
ハルの肩越しを見た