≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
宮田 奈津子の目から
初めて 涙がこぼれた
『人』としての『感情』を
思い出したかのようだった
「私を恨んでいるのよ・・・
あの場所で 圭治が事故に遭ったのも
高野先生が 私を『呪っている』せいだわ!
圭治が植物状態になってから・・・
うちの家族は バラバラになったわ
病院に通い詰めているうちに
夫は よそに女を作って
うちには 戻らなくなったわ・・・
剛にも・・・色んなこと ガマンさせた
それでも剛だけは 私を優しく
気遣ってくれたの
だから・・・だから・・・
『この子だけは 無事にいさせて!』って
神様にも お願いしたのに・・・
だから『あの場所』にも
行かせなかったのに・・・
なのに・・・
ここまで『呪ってくる』なんて・・・
憎いなら・・私を殺せばいいのにっ!!
・・うっ・・うっ・・・」
宮田 奈津子は 両手のひらで
顔を覆って 泣いた
人として・・・
『大切なモノ』を
一つ一つ『傷つけられる』苦しみ
『奪われる』苦しみを・・・
この人は どんな思いで味わい
生きてきたのか・・・
気が遠くなるほど 残酷で
酷い日々を
今までも
そして
これからも 生きていかねば
ならないのだろうか・・・
初めて 涙がこぼれた
『人』としての『感情』を
思い出したかのようだった
「私を恨んでいるのよ・・・
あの場所で 圭治が事故に遭ったのも
高野先生が 私を『呪っている』せいだわ!
圭治が植物状態になってから・・・
うちの家族は バラバラになったわ
病院に通い詰めているうちに
夫は よそに女を作って
うちには 戻らなくなったわ・・・
剛にも・・・色んなこと ガマンさせた
それでも剛だけは 私を優しく
気遣ってくれたの
だから・・・だから・・・
『この子だけは 無事にいさせて!』って
神様にも お願いしたのに・・・
だから『あの場所』にも
行かせなかったのに・・・
なのに・・・
ここまで『呪ってくる』なんて・・・
憎いなら・・私を殺せばいいのにっ!!
・・うっ・・うっ・・・」
宮田 奈津子は 両手のひらで
顔を覆って 泣いた
人として・・・
『大切なモノ』を
一つ一つ『傷つけられる』苦しみ
『奪われる』苦しみを・・・
この人は どんな思いで味わい
生きてきたのか・・・
気が遠くなるほど 残酷で
酷い日々を
今までも
そして
これからも 生きていかねば
ならないのだろうか・・・