≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「そしたらね カノジョ
『大切なモノを失くした』
って 目を真っ赤に腫らしてねぇ・・・」
今さらだが・・・
坂本の病室が ハルと同じ階でなくて
『良かった』と 思ったオレは
いまや 罪悪感の 塊となっていた
「まぁ… 若いときって 色々
あるわよねっ それじゃ お願いね」
そう言うと 看護婦は パタパタと
階段を 上がって行った
エレベーターを 見ると
先に乗り込んでいた リンコたち親子が
扉を開けて 待っていてくれた
オレは 小走りに駆けていき
エレベーターに 乗り込んだ
オレと リンコ親子は 病室の外に居た
扉は 開けられた状態だったので
中の様子は よく分かった
病室内のベッドには ハル同様
『坂本 剛』
と ネームプレートが付けられていた
オレたちが到着して すぐ
島田さんが 白衣を着てやってきた
島田さんは オレと一瞬 目を合わせてから
坂本の寝ている 病室へ入っていった
麻酔でぐっすり眠っている
坂本の状態 と 点滴の内容や
点滴の落ちる速度などを 入念に
確認すると ようやく島田さんが
口を開いた
『大切なモノを失くした』
って 目を真っ赤に腫らしてねぇ・・・」
今さらだが・・・
坂本の病室が ハルと同じ階でなくて
『良かった』と 思ったオレは
いまや 罪悪感の 塊となっていた
「まぁ… 若いときって 色々
あるわよねっ それじゃ お願いね」
そう言うと 看護婦は パタパタと
階段を 上がって行った
エレベーターを 見ると
先に乗り込んでいた リンコたち親子が
扉を開けて 待っていてくれた
オレは 小走りに駆けていき
エレベーターに 乗り込んだ
オレと リンコ親子は 病室の外に居た
扉は 開けられた状態だったので
中の様子は よく分かった
病室内のベッドには ハル同様
『坂本 剛』
と ネームプレートが付けられていた
オレたちが到着して すぐ
島田さんが 白衣を着てやってきた
島田さんは オレと一瞬 目を合わせてから
坂本の寝ている 病室へ入っていった
麻酔でぐっすり眠っている
坂本の状態 と 点滴の内容や
点滴の落ちる速度などを 入念に
確認すると ようやく島田さんが
口を開いた