≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「宮田・・・いや 坂本さん

ここは 病室です


僕は 医師として 申し上げますが

息子さんは 確かに今は眠っています

ですが

われわれの 話し声が 聞こえている場合

だってあるんです


むやみに 自分の苦しみを

打ち明ける場所ではない…



でも・・・

僕たちに話しがあるのなら

改めて 伺います

あの場所で!」


そう 言って 島田さんは

病室を出た


病室を出た際


病室の入り口に立っていた リンコ親子に


『今日は ひとまず帰ったほうがいい』


と すすめた


オレは それまで持っていた


坂本のスニーカーを


リンコに渡し 島田さんを 追いかけた


「島田さん!待って!」


オレは オレの走る足音が 

他の入院患者の 迷惑にならないように

病院の 廊下を つま先で走った


追いかけていった オレを 

島田さんは 階段の踊り場で待っていてくれた


そして オレは さっき

手術中に 坂本の母親と話した

内容を 島田さんに 事細かに

伝えた
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