≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「そうか・・・」
と 納得したような そうでないような
中途半端な 返事だった
オレとしては もっと 驚いてくれると
思っていた
「やっぱり 許せませんか?」
島田さんは 白衣のポケットに
突っ込んでいた 右手を出し
親指で 自分の小鼻を チョンチョンと
触った
「奥村くん・・・だったね・・・
僕らが 思い煩ってきた『時間』というのは
そう 簡単に 『切り替えられる』ものでは
ないんだ この『煩い』に耐えてきたのと
同様・・・ また その『時間』が
長かった分だけ 『許す』のにも時間が
かかるものだ・・・
君の話で 僕も 表面上は 理解出来る
しかし 大人というのは 厄介でね・・・
理由を聞いたからといって
若い頃のように 人を『受け入れる』
事が出来ないんだ」
島田さんは フッと 笑ってみせた
オレは ふと ハルを想った
この数日間で 壊れてしまった
ハルとの 関係・・・
いつかオレは
ハルに『許して』もらえる日が
くるのだろうか・・・
「仲直りが 下手なのは
大人だけじゃありませんよ・・・」
オレの 少し背伸びした発言に
島田さんは もう一度 ニコッとしてくれた
と 納得したような そうでないような
中途半端な 返事だった
オレとしては もっと 驚いてくれると
思っていた
「やっぱり 許せませんか?」
島田さんは 白衣のポケットに
突っ込んでいた 右手を出し
親指で 自分の小鼻を チョンチョンと
触った
「奥村くん・・・だったね・・・
僕らが 思い煩ってきた『時間』というのは
そう 簡単に 『切り替えられる』ものでは
ないんだ この『煩い』に耐えてきたのと
同様・・・ また その『時間』が
長かった分だけ 『許す』のにも時間が
かかるものだ・・・
君の話で 僕も 表面上は 理解出来る
しかし 大人というのは 厄介でね・・・
理由を聞いたからといって
若い頃のように 人を『受け入れる』
事が出来ないんだ」
島田さんは フッと 笑ってみせた
オレは ふと ハルを想った
この数日間で 壊れてしまった
ハルとの 関係・・・
いつかオレは
ハルに『許して』もらえる日が
くるのだろうか・・・
「仲直りが 下手なのは
大人だけじゃありませんよ・・・」
オレの 少し背伸びした発言に
島田さんは もう一度 ニコッとしてくれた