≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「イ・・・コ・・・」
今度は オレにも 坂本が何を言いたいかが分かった
『リンコ』を気にかけている
「リンコは 今までここに居たぞ!
お前の 手術が終わるまで・・・待ってた
でも お前の手術を担当した先生から
帰ったほうがいい と言われて
やむなく 帰ったんだ 今だったよ 今!」
そう言うと 坂本は 目を閉じた
しばらくして また目を開け 今度は自分の母親の方に目をやった
「ア・・・サ・・・ン・・・」
「なに?どうしたの?なんでも言って」
「・・ゴ・・エ・・ン・・・」
『ごめん』と言いたかったのだろう
勿論 坂本の母親にも通じていた
「ばかね・・・あ・・アンタが謝ることないのよ
母さん・・・こうやって また 剛と話しが出来て本当に嬉しいの
神様に感謝してる・・・ 本当によかった・・本当に・・・」
坂本の母親は とうとうこらえきれずに 涙を流した
やっと この人も 少し安心出来たのだろう
「ッツ・・・・!」
坂本が 妙な声をあげ また 息が荒くなった
「ハッ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
「剛?」
母親は 剛の手を握ってさすった
「坂本?どうした?!」
オレは ドラマでよく見る『急変』という
最悪の状況が 頭をよぎった
オレの 問いにも 坂本は答えない
「ハァ・・・ハッ・・ハァ・・・」
あまりに苦しそうな 坂本を見ているのに耐えられず
「ナースコール押しましょうか?」
と オレは ナースコールのボタンを握った
オレのいる方の 枕元に ナースコールのボタンが置かれていた
「ええ お願い!!」
坂本の 母親は 緊迫した顔でオレに頼んだ
今度は オレにも 坂本が何を言いたいかが分かった
『リンコ』を気にかけている
「リンコは 今までここに居たぞ!
お前の 手術が終わるまで・・・待ってた
でも お前の手術を担当した先生から
帰ったほうがいい と言われて
やむなく 帰ったんだ 今だったよ 今!」
そう言うと 坂本は 目を閉じた
しばらくして また目を開け 今度は自分の母親の方に目をやった
「ア・・・サ・・・ン・・・」
「なに?どうしたの?なんでも言って」
「・・ゴ・・エ・・ン・・・」
『ごめん』と言いたかったのだろう
勿論 坂本の母親にも通じていた
「ばかね・・・あ・・アンタが謝ることないのよ
母さん・・・こうやって また 剛と話しが出来て本当に嬉しいの
神様に感謝してる・・・ 本当によかった・・本当に・・・」
坂本の母親は とうとうこらえきれずに 涙を流した
やっと この人も 少し安心出来たのだろう
「ッツ・・・・!」
坂本が 妙な声をあげ また 息が荒くなった
「ハッ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
「剛?」
母親は 剛の手を握ってさすった
「坂本?どうした?!」
オレは ドラマでよく見る『急変』という
最悪の状況が 頭をよぎった
オレの 問いにも 坂本は答えない
「ハァ・・・ハッ・・ハァ・・・」
あまりに苦しそうな 坂本を見ているのに耐えられず
「ナースコール押しましょうか?」
と オレは ナースコールのボタンを握った
オレのいる方の 枕元に ナースコールのボタンが置かれていた
「ええ お願い!!」
坂本の 母親は 緊迫した顔でオレに頼んだ