≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
ホントはチョー眠いけど

また怒らせるから、合わせるしかない


とりあえずオレは

眠気覚ましに

夕飯でやかんごと出た麦茶を

水筒に『満タン』にして

ハルの指定した

待ち合わせ場所に向かった



『向かった…』

と、言っても宿泊所のすぐ裏手なんだけど!

 …!

いたいた!


「お待た!」


ハルは大きな木の切り株に腰掛けていた

辺りもずいぶん薄暗くなり ハルも少々心細かったのか


「遅いよぉ!」


またまた ふくれっつら!

「自由時間の残り、あと40分しかないじゃん!」


それだけあれば十分だろ!


と、いうよりこの40分で何が出来るんだ?

いつもどーり、くっついて喋ってるだけなんだからさぁ…


「行くよ!」


は?『いくよ?』


「えっ、何処に?」


きらっと、ハルの白目がこちらを向いて光った

暗がりでもハルがオレを睨んでいるのがわかる




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