≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
ここでメールは終わっていた
オレは 樹花がオレと別れる事を心に決めていたのだとこの時思った
オレはがっくし肩を落としたが 自分が樹花にとった冷たい態度を考えると
それも当然のことだった
『最後』・・か・・・
オレは 樹花の『下書きメール』を閉じようとした
画面を一つ前に戻すと 妙なモノが目に入った
『下書き』なのに ズラッとオレ宛てのメールが並んでいる
オレは 意味が分からなかった
『メールって 送信しても『下書き』に残るのかな・・・』
『下書き』を使った事のないオレにとって 単純な疑問だった
今度は『興味』で 今のメールの一つ下のメールを開いてみた
『ピカちゃん・・・
戻ってきて・・・
今だけでいいから・・・
1分だけでいいから・・・
ううん
声だけでいいから・・・お願い・・・
私の事 思い出して・・・』
・・・オレは こんなメールは樹花からもらっていない・・・
そのメールを一旦閉じ その下のメールを開いてみた
『私 がんばってるよ
今日も 1日顔見れなかった 声聞けなかった
でも 明日は・・・明日になったら・・・
ピカちゃん…の声聞けるかもしれない
帰ってきてくれるかもしれない・・・
私 ちゃんとガンバルね
だから 早く帰ってきてね・・・』
・・・これって・・・
オレは その下も そのまた下のメールも開いてみた
『樹花・・・』
オレは そっと病室を出た
このまま 樹花の病室に居たら 樹花にオレの嗚咽が聞こえそうで
部屋を出るまで 必死にこらえた
「・・・樹・・花・・・ ごめん・・・」
オレは 次々に『下書き』にあるメールを開いて読んだ
オレは 樹花がオレと別れる事を心に決めていたのだとこの時思った
オレはがっくし肩を落としたが 自分が樹花にとった冷たい態度を考えると
それも当然のことだった
『最後』・・か・・・
オレは 樹花の『下書きメール』を閉じようとした
画面を一つ前に戻すと 妙なモノが目に入った
『下書き』なのに ズラッとオレ宛てのメールが並んでいる
オレは 意味が分からなかった
『メールって 送信しても『下書き』に残るのかな・・・』
『下書き』を使った事のないオレにとって 単純な疑問だった
今度は『興味』で 今のメールの一つ下のメールを開いてみた
『ピカちゃん・・・
戻ってきて・・・
今だけでいいから・・・
1分だけでいいから・・・
ううん
声だけでいいから・・・お願い・・・
私の事 思い出して・・・』
・・・オレは こんなメールは樹花からもらっていない・・・
そのメールを一旦閉じ その下のメールを開いてみた
『私 がんばってるよ
今日も 1日顔見れなかった 声聞けなかった
でも 明日は・・・明日になったら・・・
ピカちゃん…の声聞けるかもしれない
帰ってきてくれるかもしれない・・・
私 ちゃんとガンバルね
だから 早く帰ってきてね・・・』
・・・これって・・・
オレは その下も そのまた下のメールも開いてみた
『樹花・・・』
オレは そっと病室を出た
このまま 樹花の病室に居たら 樹花にオレの嗚咽が聞こえそうで
部屋を出るまで 必死にこらえた
「・・・樹・・花・・・ ごめん・・・」
オレは 次々に『下書き』にあるメールを開いて読んだ