≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「あ・・はい・・・」
玄関の外から 中へ入ろうとしない先生に
オレは とりあえず言うとおりにするしかなかった
台所から 塩・米・酒 を 塩は袋のまま 米はカップに入れて 酒はパックのまま持ってきて
日村先生に渡した
日村先生は 数珠をポケットから取り出した 以前の数珠とは違う数珠を今度は持っていた
今回はツヤツヤした グリーンの丸い玉が並んだ数珠だった
すると 先生はオレを玄関の外に呼んだ
「あなたもこっちへ来て」
オレは 急いで玄関の外へ出た
オレが先生の後ろへ回ると
「よく見てなさい」
と言い オレの玄関の入り口に 塩を盛りだした
『オイオイ こんなの近所の人に見られたら不気味がられるよ…』
と思いながらも オレも後ろでそれを眺めていた
左手で数珠を持ち 右手で塩を玄関の両端に盛り
その上に米をパラパラと乗せ その上から少量の酒をかけた
そして手を合わせると
さっさと中に入った
オレは この光景を隣の住人に見られなかったのに ホッとした
だが オレの部屋の前を通る時には この盛られた塩は目に付くだろう
これだけでも 十分不気味だ
オレも急いで部屋の中に入った
部屋に入ると 今度は
「水回りの供養をするわ あなたはお酒を持って」
そう言って
まず トイレ・洗濯場・洗面所・お風呂場・炊事場 最後はベランダの排水口に塩と酒を少しずつ振りかけた
「まずはこれでいいわ」
「はあ・・・」
いつの間にやら 終わった供養に オレはポカンとしていた
この日村先生のする供養とは いつもこのように静かに終わる
「水回りの供養は もうしなくていいけど
玄関でやった『地縛霊』(じばくれい)の供養は
1日と15日がきたら あなたがやっておいてね」
「えっ?オレ?・・・ですか」
近所の人にも オレがこんな事やってるとバレて
ここにもいつか住めなくなる・・・
玄関の外から 中へ入ろうとしない先生に
オレは とりあえず言うとおりにするしかなかった
台所から 塩・米・酒 を 塩は袋のまま 米はカップに入れて 酒はパックのまま持ってきて
日村先生に渡した
日村先生は 数珠をポケットから取り出した 以前の数珠とは違う数珠を今度は持っていた
今回はツヤツヤした グリーンの丸い玉が並んだ数珠だった
すると 先生はオレを玄関の外に呼んだ
「あなたもこっちへ来て」
オレは 急いで玄関の外へ出た
オレが先生の後ろへ回ると
「よく見てなさい」
と言い オレの玄関の入り口に 塩を盛りだした
『オイオイ こんなの近所の人に見られたら不気味がられるよ…』
と思いながらも オレも後ろでそれを眺めていた
左手で数珠を持ち 右手で塩を玄関の両端に盛り
その上に米をパラパラと乗せ その上から少量の酒をかけた
そして手を合わせると
さっさと中に入った
オレは この光景を隣の住人に見られなかったのに ホッとした
だが オレの部屋の前を通る時には この盛られた塩は目に付くだろう
これだけでも 十分不気味だ
オレも急いで部屋の中に入った
部屋に入ると 今度は
「水回りの供養をするわ あなたはお酒を持って」
そう言って
まず トイレ・洗濯場・洗面所・お風呂場・炊事場 最後はベランダの排水口に塩と酒を少しずつ振りかけた
「まずはこれでいいわ」
「はあ・・・」
いつの間にやら 終わった供養に オレはポカンとしていた
この日村先生のする供養とは いつもこのように静かに終わる
「水回りの供養は もうしなくていいけど
玄関でやった『地縛霊』(じばくれい)の供養は
1日と15日がきたら あなたがやっておいてね」
「えっ?オレ?・・・ですか」
近所の人にも オレがこんな事やってるとバレて
ここにもいつか住めなくなる・・・