≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
兄の夢
白いバンは 今しがたオレと日村先生がタクシーを降りた場所へ車を停めた
運転していたのは 中道さん 助手席には島田さんだった
「おはようございます 今日は宜しくお願いします」
2人は 助手席側の開いた車の窓から こちらへ挨拶した
「おはようございます こちらこそ宜しくお願いします」
7年前の供養を思い出す
あの時も 皆でこう挨拶して山に登ったっけ
しかし あの頃のようなジメジメした暗い雰囲気ではない
皆 古くから仲の良かった知り合いのように 和気あいあいとしている・・・
そこに
「お待たせしましたーっ」
と女性の声がした
振り返ると『リンコ』だった
高校時代にボブスタイルだった髪は 少しパーマっ気がかかっていて
雰囲気も大人っぽくなっていた
7年前 オレ同様 坂本に会ってもらえてなかったはずの 当時の坂本のカノジョだ
『あれから 会っていなかったのはオレだけなのか・・・』
オレは 目まぐるしく目に飛び込んでくる 昔の知人に
妙な『同窓会』のような気分さえ味わっていた
「どうぞ 乗って下さい」
島田さんが 助手席を降りて 自動で開いた7人乗りのバンの後部座席に皆を誘導した
最後部の席に 日村先生 坂本のお母さん リンコが3人で座った
真ん中の席に オレと坂本の2人で座り 島田さんが助手席で 変わらず中道さんが運転した
オレは 坂本とまず何から話したらいいのか 考えていた
突然の再会だった為 何の言葉も用意していなかったからだ
すると 坂本から話しかけてきた
「奥村・・・」
「ん?」
「ごめんな・・・俺・・・入院してた時・・・」
「・・・・いや オレの方こそ 手術の後で辛かったのに無神経で・・ごめん・・・」
坂本は 少しホッとした表情を見せてくれた
「良かった 奥村が変わってなくて・・・」
運転していたのは 中道さん 助手席には島田さんだった
「おはようございます 今日は宜しくお願いします」
2人は 助手席側の開いた車の窓から こちらへ挨拶した
「おはようございます こちらこそ宜しくお願いします」
7年前の供養を思い出す
あの時も 皆でこう挨拶して山に登ったっけ
しかし あの頃のようなジメジメした暗い雰囲気ではない
皆 古くから仲の良かった知り合いのように 和気あいあいとしている・・・
そこに
「お待たせしましたーっ」
と女性の声がした
振り返ると『リンコ』だった
高校時代にボブスタイルだった髪は 少しパーマっ気がかかっていて
雰囲気も大人っぽくなっていた
7年前 オレ同様 坂本に会ってもらえてなかったはずの 当時の坂本のカノジョだ
『あれから 会っていなかったのはオレだけなのか・・・』
オレは 目まぐるしく目に飛び込んでくる 昔の知人に
妙な『同窓会』のような気分さえ味わっていた
「どうぞ 乗って下さい」
島田さんが 助手席を降りて 自動で開いた7人乗りのバンの後部座席に皆を誘導した
最後部の席に 日村先生 坂本のお母さん リンコが3人で座った
真ん中の席に オレと坂本の2人で座り 島田さんが助手席で 変わらず中道さんが運転した
オレは 坂本とまず何から話したらいいのか 考えていた
突然の再会だった為 何の言葉も用意していなかったからだ
すると 坂本から話しかけてきた
「奥村・・・」
「ん?」
「ごめんな・・・俺・・・入院してた時・・・」
「・・・・いや オレの方こそ 手術の後で辛かったのに無神経で・・ごめん・・・」
坂本は 少しホッとした表情を見せてくれた
「良かった 奥村が変わってなくて・・・」