≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「宮田っ!!どういうことじゃっ?・・・お前まさか・・・」
『宮田…?』
宮田と呼ばれた男は 挙動不審にしていた
「宮田ぁ ご苦労だったな!行っていいぞ」
と待ち伏せしていた方の侍が チャリンと何かを投げた
オレには 小判のように見えた
宮田という男は 地面に落ちた小判を 手を震わせながら拾っていた
「すんません 御方様 俺のとこも息子が病気で…どうしても金がいるんです!
堪忍してください!!」
宮田という男は 小判を両手に持ったまま土下座したが
逃げ出すように 山を下りていった
「おのれ・・・よくも・・・裏切ったな・・・」
走り去る男を 着物の女性は 睨みながら目で追った
しかしスグに視線を 待ち伏せしていた男達の方に向け直した
「観念して その子をお渡しくだされば 命だけはお助けいたしますよ 御方様」
「高野・・・!まさかお前に裏切られるとは 殿も思うておらなかっただろうに!
坂本の手先になるとは・・・」
「ハハハ・・・!今は『強い者』が生き残る!そういう時代ですぞ
いつまでも『無能』な男にこき使われていては 命がいくつあっても足りませぬわ!
悪いことは申しません さぁ お子をこちらに!」
男が伸ばしてきた手から守るように 着物の女性は 子供をグッと抱きしめた
「高野・・・後生じゃ・・・ 私の命ならやる… されど この子だけはどうか・・・
どうか見逃してはくれぬか・・・ まだ5つじゃ 年端もいかぬこの子を殺すというのかっ」
女性は涙ながらに頼んだ
オレは そこに行ってなんとか子供だけでもオレが連れて逃げよう!
そう思ったが どうしてもこれ以上 前に進めない
ザアアアアアアァァァァァ・・・・
雨が本降りになってきた
オレは ずぶ濡れになりながらも なんとかあの女性と子どもの元へ行こうと必死でもがいた
すると 高野という男の後ろから 今まで黙っていた侍が前に出てきた
その後ろにはさらに 使いっ走りのような若い男2人が控えている
合計4人だ
『宮田…?』
宮田と呼ばれた男は 挙動不審にしていた
「宮田ぁ ご苦労だったな!行っていいぞ」
と待ち伏せしていた方の侍が チャリンと何かを投げた
オレには 小判のように見えた
宮田という男は 地面に落ちた小判を 手を震わせながら拾っていた
「すんません 御方様 俺のとこも息子が病気で…どうしても金がいるんです!
堪忍してください!!」
宮田という男は 小判を両手に持ったまま土下座したが
逃げ出すように 山を下りていった
「おのれ・・・よくも・・・裏切ったな・・・」
走り去る男を 着物の女性は 睨みながら目で追った
しかしスグに視線を 待ち伏せしていた男達の方に向け直した
「観念して その子をお渡しくだされば 命だけはお助けいたしますよ 御方様」
「高野・・・!まさかお前に裏切られるとは 殿も思うておらなかっただろうに!
坂本の手先になるとは・・・」
「ハハハ・・・!今は『強い者』が生き残る!そういう時代ですぞ
いつまでも『無能』な男にこき使われていては 命がいくつあっても足りませぬわ!
悪いことは申しません さぁ お子をこちらに!」
男が伸ばしてきた手から守るように 着物の女性は 子供をグッと抱きしめた
「高野・・・後生じゃ・・・ 私の命ならやる… されど この子だけはどうか・・・
どうか見逃してはくれぬか・・・ まだ5つじゃ 年端もいかぬこの子を殺すというのかっ」
女性は涙ながらに頼んだ
オレは そこに行ってなんとか子供だけでもオレが連れて逃げよう!
そう思ったが どうしてもこれ以上 前に進めない
ザアアアアアアァァァァァ・・・・
雨が本降りになってきた
オレは ずぶ濡れになりながらも なんとかあの女性と子どもの元へ行こうと必死でもがいた
すると 高野という男の後ろから 今まで黙っていた侍が前に出てきた
その後ろにはさらに 使いっ走りのような若い男2人が控えている
合計4人だ