≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「許さぬ・・・・・
この恨み・・・・・思い知らせてやる・・・・
お前たちも・・・
おなじ苦しみを・・・味わうがいい・・・
かわいい我が子を・・・
目の前で殺された・・この苦しみを・・・
その血が枯れるまで・・・
許さぬ・・・・」
そこに1人の男がやってきた
「あ・・!あった!!ここに埋められた話しは本当だったんだな」
男は先ほど埋められた母子の土を掘り返していた
『何してるんだよ、安らかに眠らせてやれよ!誰だよお前!』
声は届いていないことを分かりながらも またもやオレは叫んだ
「やっぱりいいもん着てるなぁ…
ん⁈この入れ物は、、お‼︎金平糖か。
有難いねぇ…」
男は女性の懐から探り出した印籠のような入れ物から金平糖を口に放り込んだ
「あぁ、ウマいウマい‼︎ 盗っ人家業も腹ペコじゃ出来ないからねぇ…」
と言い終わるか終わらない瞬間
男は目を見開き
グエェェ…
っと吐き戻したかと思うと
喉を掻きむしるように腕を忙しく動かし
「み・・みず・・・」
と唸った
『この光景、、、』
オレは7年前のあの夜を思い出した
こいつだったんだ
あのお菓子にも毒が入っていたのか
今となっては女性が準備したものか、誰かが仕込んだものかは分からない
けれど、卑しい奴がこれ以上
彼女たちを暴かないことにオレはホッとしていた
同じ人間なのに、、、
安堵した
だけど こいつを利用して
着物の女性は
高野先生を死に追い詰め
あの日のハルに怪我を負わせた
辺りに濃い霧が立ちこめはじめた 周りがまた 何も見えなくなった
身体がフワッと軽くなり 宙に浮いているようだ
オレは 何処へいくのだろう・・・
「奥村くん!」
ハッ!
オレは 目を開けた
「こちらへ・・・」
日村先生の声に オレは夢から醒めたのだ
『三界万霊』の供養の順番が 最後のオレに回ってきたらしい
『夢・・・?』
オレは 『三界万霊』の石碑の前に座り 塩・米・酒を順に盛っていった
『あれは 夢じゃない・・・・』
昔・・・きっと 誰にも知られず この山で亡くなった『人』だ
その後も 誰にも『亡くなった』場所さえ知られず『供養』してももらえず
『恨み』だけをずっと募らせて・・・
何百年も・・・
苦しんで 苦しんで 苦しみ続けて・・・
それでも『恨み』をはらす機会を待って・・・
待って・・・ 待ち続けて・・・・
ようやく 今・・・・
この恨み・・・・・思い知らせてやる・・・・
お前たちも・・・
おなじ苦しみを・・・味わうがいい・・・
かわいい我が子を・・・
目の前で殺された・・この苦しみを・・・
その血が枯れるまで・・・
許さぬ・・・・」
そこに1人の男がやってきた
「あ・・!あった!!ここに埋められた話しは本当だったんだな」
男は先ほど埋められた母子の土を掘り返していた
『何してるんだよ、安らかに眠らせてやれよ!誰だよお前!』
声は届いていないことを分かりながらも またもやオレは叫んだ
「やっぱりいいもん着てるなぁ…
ん⁈この入れ物は、、お‼︎金平糖か。
有難いねぇ…」
男は女性の懐から探り出した印籠のような入れ物から金平糖を口に放り込んだ
「あぁ、ウマいウマい‼︎ 盗っ人家業も腹ペコじゃ出来ないからねぇ…」
と言い終わるか終わらない瞬間
男は目を見開き
グエェェ…
っと吐き戻したかと思うと
喉を掻きむしるように腕を忙しく動かし
「み・・みず・・・」
と唸った
『この光景、、、』
オレは7年前のあの夜を思い出した
こいつだったんだ
あのお菓子にも毒が入っていたのか
今となっては女性が準備したものか、誰かが仕込んだものかは分からない
けれど、卑しい奴がこれ以上
彼女たちを暴かないことにオレはホッとしていた
同じ人間なのに、、、
安堵した
だけど こいつを利用して
着物の女性は
高野先生を死に追い詰め
あの日のハルに怪我を負わせた
辺りに濃い霧が立ちこめはじめた 周りがまた 何も見えなくなった
身体がフワッと軽くなり 宙に浮いているようだ
オレは 何処へいくのだろう・・・
「奥村くん!」
ハッ!
オレは 目を開けた
「こちらへ・・・」
日村先生の声に オレは夢から醒めたのだ
『三界万霊』の供養の順番が 最後のオレに回ってきたらしい
『夢・・・?』
オレは 『三界万霊』の石碑の前に座り 塩・米・酒を順に盛っていった
『あれは 夢じゃない・・・・』
昔・・・きっと 誰にも知られず この山で亡くなった『人』だ
その後も 誰にも『亡くなった』場所さえ知られず『供養』してももらえず
『恨み』だけをずっと募らせて・・・
何百年も・・・
苦しんで 苦しんで 苦しみ続けて・・・
それでも『恨み』をはらす機会を待って・・・
待って・・・ 待ち続けて・・・・
ようやく 今・・・・