≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
そう言うと郁夫は いつの間にか
ヒカルの前から消えた
「おじいちゃん!?」
ヒカルは 郁夫が何処にいったのか
周りをキョロキョロと探した
すると ふと海の上に舟を見つけた
先ほどまでは 無かった木製の舟が
海に浮かんでいた
舟には数名乗っている
よく見ると 郁夫の姿もそこにあった
ヒカルは 力いっぱい叫んだ
「おじいーちゃーーーんっ
おじいちゃーーーーーんっ」
ヒカルがどんなに呼んでも
郁夫は ジッとヒカルを見たまま
舟から動こうとしない
いつもなら
ヒカルが呼んだら
一番にかけつけてくれた
そんな 『おじいちゃん』が
ヒカルを見つめたまま
どんどんどんどん 遠くへ行く
そう 先ほどヒカルが行きたいと言った
あの『海と空の分かれ目』に向かって・・・
ヒカルは 寂しくなった
『おじいちゃんがボクを置いていく』
そんな 心細さでいっぱいになった
舟は 誰も漕いでいないのに
ものすごいスピードで加速し
そのまま
水平線にのみ込まれていった
ヒカルは 出来るだけ舟に近づこうと
テトラポットを走ったが
水平線とは 平行にしか走ることは出来なかった
ヒカルの前から消えた
「おじいちゃん!?」
ヒカルは 郁夫が何処にいったのか
周りをキョロキョロと探した
すると ふと海の上に舟を見つけた
先ほどまでは 無かった木製の舟が
海に浮かんでいた
舟には数名乗っている
よく見ると 郁夫の姿もそこにあった
ヒカルは 力いっぱい叫んだ
「おじいーちゃーーーんっ
おじいちゃーーーーーんっ」
ヒカルがどんなに呼んでも
郁夫は ジッとヒカルを見たまま
舟から動こうとしない
いつもなら
ヒカルが呼んだら
一番にかけつけてくれた
そんな 『おじいちゃん』が
ヒカルを見つめたまま
どんどんどんどん 遠くへ行く
そう 先ほどヒカルが行きたいと言った
あの『海と空の分かれ目』に向かって・・・
ヒカルは 寂しくなった
『おじいちゃんがボクを置いていく』
そんな 心細さでいっぱいになった
舟は 誰も漕いでいないのに
ものすごいスピードで加速し
そのまま
水平線にのみ込まれていった
ヒカルは 出来るだけ舟に近づこうと
テトラポットを走ったが
水平線とは 平行にしか走ることは出来なかった