≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「・・えっ・・・えっ・・・」
ヒカルは 寂しいのをこらえきれず
しゃくりあげた
舟を追って テトラポットを走っていたはずのヒカルは
いつの間にか
郁夫の家の近くの 河原に似た場所を歩いていた
そこが海であろうが川であろうが
今のヒカルにはどうでもよかった
「おじいちゃ・・・ん・・・」
ヒカルは泣いた
「あーん あーん」
河原には ヒカルの後ろからも
どんどん人が歩いてきていた
大人も子供も男の人も女の人も たくさん居る
確かにそこは 河原ではあったが
まるで川の水が すべて干上がってしまったかのように
川には水がなかった
ヒカルが歩いている地面は
小さな石がゴロゴロ敷き詰まっていた
「あーーーん おじいちゃーーん どこーーーっ」
ヒカルは泣きながら叫ぶが
ヒカルがどんなに大声で泣いても
後ろから来る人たちは
そんなヒカルに構おうともしない
どんどん ヒカルを追い越していく…
「えーん えーん 帰れないよぉ…」
ヒカルは 寂しくてたまらなかった
「あら どうしたの?迷子?」
ヒカルは 優しい女性の声に
顔を上げた
女性は 急いでいる様子だったが
ヒカルを見かねて声をかけたようだ
ヒカルは 寂しいのをこらえきれず
しゃくりあげた
舟を追って テトラポットを走っていたはずのヒカルは
いつの間にか
郁夫の家の近くの 河原に似た場所を歩いていた
そこが海であろうが川であろうが
今のヒカルにはどうでもよかった
「おじいちゃ・・・ん・・・」
ヒカルは泣いた
「あーん あーん」
河原には ヒカルの後ろからも
どんどん人が歩いてきていた
大人も子供も男の人も女の人も たくさん居る
確かにそこは 河原ではあったが
まるで川の水が すべて干上がってしまったかのように
川には水がなかった
ヒカルが歩いている地面は
小さな石がゴロゴロ敷き詰まっていた
「あーーーん おじいちゃーーん どこーーーっ」
ヒカルは泣きながら叫ぶが
ヒカルがどんなに大声で泣いても
後ろから来る人たちは
そんなヒカルに構おうともしない
どんどん ヒカルを追い越していく…
「えーん えーん 帰れないよぉ…」
ヒカルは 寂しくてたまらなかった
「あら どうしたの?迷子?」
ヒカルは 優しい女性の声に
顔を上げた
女性は 急いでいる様子だったが
ヒカルを見かねて声をかけたようだ