≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「はい」

そう返事をして 看護婦は部屋の外へ出た


バタバタバタバタバタ


看護婦が外へ出てすぐに すごい勢いで

誰かが中へ入ってきた


「ヒカルぅ~・・・ヒカル・・・

良かったああああ・・・

あーーーっ・・・」


ヒカルの側へ駆け寄って

号泣しているのは ヒカルの母親だった


ヒカルは 号泣している母親の後ろを見た

そこにはヒカルの知っている顔が1人立っていた

母親の弟である『こうたおじちゃん』だった

『こうたおじちゃん』は ホッとした顔をしていた


ヒカルは 郁夫の事が気になっていた


「ママ・・・おじいちゃんは?

おじいちゃんは帰ってきた?」


ヒカルがそう言うと

母親は 目からもっと大粒の涙を流した


「おじいちゃんはねぇ・・・


よくガンバったから・・・


天国に行ったんだって・・・」


母親は 声を詰まらせながら そう答えた・・・










ハッ!


『いつの間にか 寝てたのか・・・』


握っていた樹花の手が オレの手を握りかえしてきた


「ピカちゃん・・・・」


「起きたの?」


「うん・・・」
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