≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「霊の存在を… あまり感じない

『一般の人たち』にも『霊能力』はあるのよ

ただし その数値は 20~30 の場合が

ほとんどよ」


ふーん だから?


「さっきの 霊が あなたに 乗っかるくらいなら…

あなたが 少し具合が悪くなったり 身体が重くなったり

する程度で済むわ さっきの霊の方が強いといっても

50と60だから 10くらいの『差』なら 少々我慢すれば そのうち

『浄化』されることもあるわ

でもね 20以上の差がつくと 意識や身体にもっと強い

影響を与えられるようになるの

そして その差が開けば開くほど 霊の思う通りに

人を ゲームの『駒』のように 動かすことが出来るのよ」



「それって 俗に言う『憑依』っていうのじゃないんですか?」


「そうね 軽い場合は『金縛り』程度で済むけどね」


話しは進んでるけど… イマイチ ピンとこないんだなぁ…


「奥村くん…」


「ハ ハイ!」


名前を呼ばれると なんか ビクつくなぁ~ オレ


「ちなみに… この部屋に 何体の霊が見える?」


「へっ?…この部屋ですか?」


オレは 狭いログハウス風の壁で作られたこの部屋を

360度 見回してみた


「別に… 今は …居ないみたいですけど…」



「あなたの スグ後ろに 一人 居るけど!?」



マジ?!

オレはすかさず 振り返った



…が 何も 『見えない…』


「まだ 見させてもらえるレベルでは ないということよ

その霊の 数値は 100 勿論 取り憑かれたら

あなたでも かなり 辛いわよ」
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