≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
『知らぬが仏』

オレが これから 深く『知ろう』と

している 世界は どんなものなのだろう


輝かしい 『真理』の世界か

はたまた 『蛇や鬼』ばかりの世界か


『期待と不安』が 半々で入り混じっている


だが 日村 令子の言うとおり

『知らないでいる』ということに オレは

耐えられそうになかった


確かに 侮辱的な夜ではあったが

そして また 明日の朝には

また 日村 令子に『教え』られる

という 屈辱も待ってはいるが


『聞くは 一瞬の恥  知らぬは 一生の恥』

っていうもんなぁ


そんな事を 思っていた


そして オレは その頃 『知らぬが仏』

の 言葉の前に 『知るが煩悩』という言葉が

付随している事を 知らなかった

学に乏しいとは 恥ずかしいということと同時に

『中途半端』にしか 生きていないと

教えられているようだ


『知るが煩悩 知らぬが仏』

この 言葉は 後に オレに

重くのしかかる 『課題』となった
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