≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
2人は 各グループに2個ずつ配られた
飯ごうの もう1つを 担当していた
この2人のにぎった おむすびは
横山のものより ずっと整っていた
横山のと並んでいたら 間違いなく
この2人の 握ったほうを
先に食べるだろう
「ほら こっちは全部で10個出来た
5個をラップで包むぞ」
2人はうまく手分けして おむすびを
ラップにくるんでいった
「お…おう…」
横山は 少しバツが悪い感じだった
そして そのちょっと浮いた感情が
オレに向かった
「奥村!…おまえ このおむすび
『持つ係り』な!」
「なんで?」
「なんで?って さっきからおまえ一人
なんにもしてないだろ!あ…太田もか!」
「オレは 現場監督だ!」
「じゃぁ 奥村と太田 このおむすび
分けて持ってくれよ!」
「コラ!班長はオレだ!」
太田は かけていたメガネがずり落ちそうに
なるのを 押さえながら主張したが
皆無視して 豚汁をすすっていた
「仕方がない か弱いやつらのために
尽くすのも リーダーの役目だ…」
あきらめて 太田はそうつぶやきながら
やはり 豚汁をすすった
飯ごうの もう1つを 担当していた
この2人のにぎった おむすびは
横山のものより ずっと整っていた
横山のと並んでいたら 間違いなく
この2人の 握ったほうを
先に食べるだろう
「ほら こっちは全部で10個出来た
5個をラップで包むぞ」
2人はうまく手分けして おむすびを
ラップにくるんでいった
「お…おう…」
横山は 少しバツが悪い感じだった
そして そのちょっと浮いた感情が
オレに向かった
「奥村!…おまえ このおむすび
『持つ係り』な!」
「なんで?」
「なんで?って さっきからおまえ一人
なんにもしてないだろ!あ…太田もか!」
「オレは 現場監督だ!」
「じゃぁ 奥村と太田 このおむすび
分けて持ってくれよ!」
「コラ!班長はオレだ!」
太田は かけていたメガネがずり落ちそうに
なるのを 押さえながら主張したが
皆無視して 豚汁をすすっていた
「仕方がない か弱いやつらのために
尽くすのも リーダーの役目だ…」
あきらめて 太田はそうつぶやきながら
やはり 豚汁をすすった