≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
オレが坂本と知り合いになれたのは
ハルのお陰だ
坂本は ハルの親友のリンコ(ホントは輪子(ともこ)
だけど『輪』をリンと変えて『リンコ』と呼ばれている)
の カレシだった
なんだかんだで オレたちは 行動を共にすることが
多くなり 坂本とも自然に仲良くなった
ホントなら 今回の登山のグループも
坂本と一緒のハズだった
「関係・・なくないわよ」
「えっ?」
オレは 一瞬耳を疑った
「関係ないわよ」
の聞き間違いかとも思った
しかし 日村 令子は
続けてこう言った
「坂本くんは カゼを引いたことで
この登山に参加出来なかった
でも 彼にとっては命拾いだったわ」
「・・・どういう ことですか?」
「本当なら 昨日あの場所に居る
べきだったのは あなたと浅川さんではなく
坂本くんだった可能性の方が高かったということよ」
オレは まだよく分からなかった
なにがどうなったら そんな『予測』になるんだ?
「昔 あの宿泊所がなかった頃の事よ
この学校の教師だった 高野 盛夫という男性と数名のうちの学校の生徒が
この高校3年間の締めくくりに登る山は、どこがいいかと探していて、この山を下見に来たことがあったの」
ハルのお陰だ
坂本は ハルの親友のリンコ(ホントは輪子(ともこ)
だけど『輪』をリンと変えて『リンコ』と呼ばれている)
の カレシだった
なんだかんだで オレたちは 行動を共にすることが
多くなり 坂本とも自然に仲良くなった
ホントなら 今回の登山のグループも
坂本と一緒のハズだった
「関係・・なくないわよ」
「えっ?」
オレは 一瞬耳を疑った
「関係ないわよ」
の聞き間違いかとも思った
しかし 日村 令子は
続けてこう言った
「坂本くんは カゼを引いたことで
この登山に参加出来なかった
でも 彼にとっては命拾いだったわ」
「・・・どういう ことですか?」
「本当なら 昨日あの場所に居る
べきだったのは あなたと浅川さんではなく
坂本くんだった可能性の方が高かったということよ」
オレは まだよく分からなかった
なにがどうなったら そんな『予測』になるんだ?
「昔 あの宿泊所がなかった頃の事よ
この学校の教師だった 高野 盛夫という男性と数名のうちの学校の生徒が
この高校3年間の締めくくりに登る山は、どこがいいかと探していて、この山を下見に来たことがあったの」