≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「先生!テント完了しました

やはり 僕も残ります!」


「僕もです!!」


「中道・・島田・・・」


「宮田!おまえも同じだろ?」


「島田君・・・私・・帰りたい・・・」


「おい! 奈津子!」


「島田!・・・いいんだ!それでいいんだ!」


「先生・・・」



「・・だいたい・・私・・・

初めから来るつもりなかったのに・・・

島田くんが 簡単な山だから!・・って

強引に誘うから・・・私・・・

・・ やっぱり 来なきゃよかった!」


バシッ!!


「痛いっ!なにするの?」


「おまえ いい加減にしろ!

今は みんなが辛いんだ!

見ろ! 瓜生なんか生死の境で頑張ってるんだ!

・・・オレの方こそ・・・

お前みたいな奴 誘うんじゃなかった!

お前と 付き合ってるって

まだ 他の奴らがあまり知らなくて助かったよ!

たった今 別れるからな!!」



「・・ひどい・・・

自分から 誘っておいて・・・

男は女を守るものでしょう?

それが何よ!

瓜生くんは先生と中道くんが見てくれる!

あなたはただ 別行動するのが怖いだけじゃない!」



「・・・お前・・それ マジで言ってるのか?」
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