≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
ザアアアアアアアァァァァァ・・・・


「・・・行ったか・・・

瓜生・・ この狭いテントに

男2人でむさくるしいが 辛抱してくれ」
 

「うぅ・・・せ・・ん・・せ・・・」



「!!瓜生!気が付いたか?」


「む・・・み・・みず・・を・・・・」


「何?水?あぁ水だな!

よし 今飲ませてやる!水筒・・・!!」


『しまった!!宮田が飲み水が足りない

と言ったので オレの水筒を渡したままだ』


「瓜生 今ちょっと 水筒の水をきらしているんだ

一時しのぎで悪いんだが 今 雨水を汲むから

少し待ってくれ!」


『この 空いた水筒に雨水を入れるか・・・』


ザーーーーーーーッ


「んっ?あれは・・中道と島田・・・」


『まだ 楠木の手前だな・・

呼べば聞こえるかもしれない

体力のない瓜生には 雨水より やはり

水筒の水の方がいいだろう・・・』


「おーーーーーーーーい!」


『ダメか・・・このドシャ降りで聞こえないか・・


いや もう少し前に出て叫んでみよう・・』




『おぉ ここなら前が開けてる 

ここなら 聞こえるかも・・・』


「おーーーーーーーー・・・」


ズルッ


「おっと!」






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