≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「・・・・」
日村 令子は特に返事をしなかった
「あっ ところで 宮田さんって
女子は どうなったんですか?」
「瓜生くんを 運んだ病院で
中道くんと島田くんは 彼女を見つけたわ
島田くんは 病院で会った宮田さんに
罵声を浴びせようとしたけど
中道くんが止めて・・・
それ以来 彼らが彼女と口をきくことは
なかったみたいね」
「じゃあ やっぱり 彼女が
最初に 車に乗って 自分だけ
先に助けてもらっていたんですね」
「そう思われてたのだけど・・・分からないの
山へ救助しに戻って来た男性は
宮田さんを 車に乗せたとは言わなかったらしいわ
でも 彼女も 下山の途中で滑って
足を 怪我してしまっていたみたいね
ただの 捻挫ではあったけれど・・・」
「でも 自分だけ先に病院に行った事には
変わりないじゃないですか!
死にかけてる人間放っておいて
自分だけなんて・・・」
日村 令子は リズム良く歩きながらも
オレを ジッと 見た
「・・・なんですか?」
「自分だけ助かるなんて 許せない?」
「当たり前ですよ!そんなの・・・
人間としてのモラルに 反しています!」
「フフフ・・・」
日村 令子は まるでオレが
毎回落選する 選挙の演説者かのように
おもしろそうに 笑った
「じゃあ・・・訊くけど・・・
なぜ あなたは 生きてるの?」
またきたよ!この ワケの分からない質問!
「…何故 って言われても・・・
親がオレを 産んだから・・・
オレが望んで生まれてきたかどうかは
分からないけど・・・」
日村 令子は特に返事をしなかった
「あっ ところで 宮田さんって
女子は どうなったんですか?」
「瓜生くんを 運んだ病院で
中道くんと島田くんは 彼女を見つけたわ
島田くんは 病院で会った宮田さんに
罵声を浴びせようとしたけど
中道くんが止めて・・・
それ以来 彼らが彼女と口をきくことは
なかったみたいね」
「じゃあ やっぱり 彼女が
最初に 車に乗って 自分だけ
先に助けてもらっていたんですね」
「そう思われてたのだけど・・・分からないの
山へ救助しに戻って来た男性は
宮田さんを 車に乗せたとは言わなかったらしいわ
でも 彼女も 下山の途中で滑って
足を 怪我してしまっていたみたいね
ただの 捻挫ではあったけれど・・・」
「でも 自分だけ先に病院に行った事には
変わりないじゃないですか!
死にかけてる人間放っておいて
自分だけなんて・・・」
日村 令子は リズム良く歩きながらも
オレを ジッと 見た
「・・・なんですか?」
「自分だけ助かるなんて 許せない?」
「当たり前ですよ!そんなの・・・
人間としてのモラルに 反しています!」
「フフフ・・・」
日村 令子は まるでオレが
毎回落選する 選挙の演説者かのように
おもしろそうに 笑った
「じゃあ・・・訊くけど・・・
なぜ あなたは 生きてるの?」
またきたよ!この ワケの分からない質問!
「…何故 って言われても・・・
親がオレを 産んだから・・・
オレが望んで生まれてきたかどうかは
分からないけど・・・」