≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「寂しいですね・・・」
「お葬式ぐらいしてもらえた人は 現世での『徳』で
なんとか 成仏できる人もいる
でも 子孫を残せず この世への思い半ばで
他人によって 命を奪われた人たちは
ものすごく未練が残り そして執着を持ったまま
この世とあの世の はざま あの世とは
すなわち 『霊界』に行けずに
俗に言う 『幽霊』となって 残り続けるの」
「でも 残ったって・・・
見えなかったら あんまり…意味ないんじゃ
ないですか?」
「いいえ… 誰かが気づくわ
例えば・・・奥村君… あなたのようにね」
いまや 土砂降りは オレの心の中で起きていた
「あなたの お父さんやお母さん おじいさん
おばあさんでは 気づけなかったこと・・・
今こうして 私と話しをしたことで あなたが気づいた・・・」
『逃げられない・・・』
そう 思った…
「う・・うんっ それで 話しは元に戻りますけど・・・
高野先生は いつ 見つかったんですか?」
「彼は 次の日の朝 見つかったわ
次の日は 前日の夜とは うって変わって
天気が良かったの」
「見つかった時には もう亡くなっていたんですか?」
「えぇ… 死因は 『失血死』
前日の夜に 発見があと1時間早ければ
呼びかけに 応えられる体力はあっただろう…って」
「じゃあ やっぱ 宮田って女子が
殺したみたいなモン…なんですね」
オレは 先ほどみたいに 宮田という女子のことを
悪く言えないでいた
「そういうことに・・・なるかもね…」
「ただ…分からないんですけど…」
「お葬式ぐらいしてもらえた人は 現世での『徳』で
なんとか 成仏できる人もいる
でも 子孫を残せず この世への思い半ばで
他人によって 命を奪われた人たちは
ものすごく未練が残り そして執着を持ったまま
この世とあの世の はざま あの世とは
すなわち 『霊界』に行けずに
俗に言う 『幽霊』となって 残り続けるの」
「でも 残ったって・・・
見えなかったら あんまり…意味ないんじゃ
ないですか?」
「いいえ… 誰かが気づくわ
例えば・・・奥村君… あなたのようにね」
いまや 土砂降りは オレの心の中で起きていた
「あなたの お父さんやお母さん おじいさん
おばあさんでは 気づけなかったこと・・・
今こうして 私と話しをしたことで あなたが気づいた・・・」
『逃げられない・・・』
そう 思った…
「う・・うんっ それで 話しは元に戻りますけど・・・
高野先生は いつ 見つかったんですか?」
「彼は 次の日の朝 見つかったわ
次の日は 前日の夜とは うって変わって
天気が良かったの」
「見つかった時には もう亡くなっていたんですか?」
「えぇ… 死因は 『失血死』
前日の夜に 発見があと1時間早ければ
呼びかけに 応えられる体力はあっただろう…って」
「じゃあ やっぱ 宮田って女子が
殺したみたいなモン…なんですね」
オレは 先ほどみたいに 宮田という女子のことを
悪く言えないでいた
「そういうことに・・・なるかもね…」
「ただ…分からないんですけど…」