≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視１』より～

「うん・・・」


日村　令子は　今度は素直に聞いてくれた


「なんで　その高野先生と　坂本が

関係あるんですか？

『坂本家関係霊』ってコトは・・・

つまり・・・

坂本家の誰かが　高野先生となんらかの

関係がないと『関係霊』って

言わないんじゃないですか？

こういう考え方でいいんですかね？」


オレにしては　なんだか飲み込みがいいような

そんな気がしていた


「そう…　坂本家・・・

坂本君の　お母様に会ったことある？」


「はい　何度か・・・えっ？」


まさか・・・だろ？！


「坂本　奈津子・・・

　旧姓　宮田　奈津子

当時の　宮田さんという女子は・・・

坂本君のお母様のことよ」



オレは　愕然とした


全く知らなかった世界の

点と点が　はじめて　目の前で繋がった




「おーーーーーーい　コラぁ　奥村ぁ！」


あ？　太田？　どうしたんだ一体

オレより随分前の方にいるが

俺たちが来るのを　立ち止まって待っている


「奥村くん・・・

これは　言うべきが言わざるべきか

迷ったことなんだけど・・・」