≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「はあ・・・」
太田の目が遠くなったのを見て
オレは おもわず吹き出しそうになった
「まずは 自分自身を磨くことね
英語が話せたら カッコイイとか
自慢できるとか そんな 気持ちで
言葉を学ぶだけなら 勉強時間のムダね
まだ 今持っている沢山の教科書でも眺めているほうが
マシなんじゃないかしら?」
「数学・・・ですか?・・ニガテだなぁ・・・」
太田は 渋った顔をした
「数学を会得しなさい といったワケではないわ
数学に出てくる 定義や定理
国語の文章
あれはね 人間の『一生』が詰まっているの」
「一生?」
「すなわち その素晴らしい数式や定理のために
一人一人の『命』が費やされているのよ
本などの『作品』もそうだわ
即ち教科書とは その費やされた『命』の集合体
『生きた光』が詰まっているのよ
それを この数年間で『学べる』ということが
それを 創造しきれない私たちにとって
どれだけ 新しい世界を 見せてくれるのか・・・
『学生時代』にしか出来ないことよ
この命の輝きを いつも見ているから
若者の目は 輝いているのかもね
大人の目は 輝きを失った人が多いけどね・・・」
そう 言い放つと 日村 令子は
前を歩いていたオレを スッと抜かして
グングン先に歩いていった
取り残された オレと太田は
口をポカーンと開けながら
ノロノロ歩きで 下山した
それから 少し歩くと 昼食のための
炊きだしのある 広場に到着した
太田の目が遠くなったのを見て
オレは おもわず吹き出しそうになった
「まずは 自分自身を磨くことね
英語が話せたら カッコイイとか
自慢できるとか そんな 気持ちで
言葉を学ぶだけなら 勉強時間のムダね
まだ 今持っている沢山の教科書でも眺めているほうが
マシなんじゃないかしら?」
「数学・・・ですか?・・ニガテだなぁ・・・」
太田は 渋った顔をした
「数学を会得しなさい といったワケではないわ
数学に出てくる 定義や定理
国語の文章
あれはね 人間の『一生』が詰まっているの」
「一生?」
「すなわち その素晴らしい数式や定理のために
一人一人の『命』が費やされているのよ
本などの『作品』もそうだわ
即ち教科書とは その費やされた『命』の集合体
『生きた光』が詰まっているのよ
それを この数年間で『学べる』ということが
それを 創造しきれない私たちにとって
どれだけ 新しい世界を 見せてくれるのか・・・
『学生時代』にしか出来ないことよ
この命の輝きを いつも見ているから
若者の目は 輝いているのかもね
大人の目は 輝きを失った人が多いけどね・・・」
そう 言い放つと 日村 令子は
前を歩いていたオレを スッと抜かして
グングン先に歩いていった
取り残された オレと太田は
口をポカーンと開けながら
ノロノロ歩きで 下山した
それから 少し歩くと 昼食のための
炊きだしのある 広場に到着した