≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「遅いぞぉっ!!!」
横山がすごい剣幕で 駆け寄ってきた
「もう 食い終わって遊んでる奴らもいるのに
『おむすび当番』が二人とも居ないと
オレたち 腹が満たされないだろ!」
怒鳴り散らす 横山の後ろで
青山と桜谷は 苦笑いをしていた
辺りを見ると こんな登山にまで
サッカーボールを持ってきていた
『奇特』なヤツがいて 数人の男子が
それで遊んでいた
オレと太田は 横山たち3人が
リュックを降ろした場所に行くと
発泡スチロール製の容器に入った
5人分の『うどん』が置いてあった
横山たち 3人が持ってきてくれていたらしいが
そのうちの『3つ』はもうすでに
うどんの『めん』は無く
汁だけが残っていた
あとの『2つ』は 『めん』がかなり伸び
膨張した白い麺で埋め尽くされ
今や『汁』なんてほとんど見えないほどの状態で
放置してあった
それを見て太田は
「おまえたち・・・ 随分早く着いたんだな・・・」
と いやみとも取れる言葉を発した
恐らく太田の中では オレたちを確認してから
うどんを取りに行ってくれれば・・・
という思いに違いない
それには オレも 同感だ
「そうだよ!一番に到着だったんだぜ!オレたち!!
あの炊きだししてくれてる おっちゃん!
中道さんっておっちゃんだけど 1番だからって
かまぼこ 1個多くサービスしてくれたんだよな!
なぁ 青山くん 桜谷くん!」
横山が得意げに話すなか 一つの『名詞』に
記憶が引っ掛かった
『中道・・さん・・?』
横山がすごい剣幕で 駆け寄ってきた
「もう 食い終わって遊んでる奴らもいるのに
『おむすび当番』が二人とも居ないと
オレたち 腹が満たされないだろ!」
怒鳴り散らす 横山の後ろで
青山と桜谷は 苦笑いをしていた
辺りを見ると こんな登山にまで
サッカーボールを持ってきていた
『奇特』なヤツがいて 数人の男子が
それで遊んでいた
オレと太田は 横山たち3人が
リュックを降ろした場所に行くと
発泡スチロール製の容器に入った
5人分の『うどん』が置いてあった
横山たち 3人が持ってきてくれていたらしいが
そのうちの『3つ』はもうすでに
うどんの『めん』は無く
汁だけが残っていた
あとの『2つ』は 『めん』がかなり伸び
膨張した白い麺で埋め尽くされ
今や『汁』なんてほとんど見えないほどの状態で
放置してあった
それを見て太田は
「おまえたち・・・ 随分早く着いたんだな・・・」
と いやみとも取れる言葉を発した
恐らく太田の中では オレたちを確認してから
うどんを取りに行ってくれれば・・・
という思いに違いない
それには オレも 同感だ
「そうだよ!一番に到着だったんだぜ!オレたち!!
あの炊きだししてくれてる おっちゃん!
中道さんっておっちゃんだけど 1番だからって
かまぼこ 1個多くサービスしてくれたんだよな!
なぁ 青山くん 桜谷くん!」
横山が得意げに話すなか 一つの『名詞』に
記憶が引っ掛かった
『中道・・さん・・?』