≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
オレは
『全部!』
と言った事で 少しは2人の慰めには
なったのではないかと思った
この場で
後ろめたい気持ちにならずに済んだのも
日村 令子が『全部使っていい』と
言ってくれていたおかげだと
「そうか・・・有り難う・・・
そうか・・・その霊はまだ・・・
水を欲しがっているのか・・・」
中道さんが 遠くを見て言った
『えっ?その霊・・・?』
「あの、、高野先生なんですよね、昨日の霊?!」
オレは日村令子を見たが、言葉を返してきたのは島田さんだった。
「高野先生は どんな時も 自分のことより
必ず生徒の事を 最優先に考えて 行動する先生だった
先生としても 登山部の顧問としても
なにより人として 尊敬出来る先生だった・・・
オレたちが もう少し早く戻れていれば・・先生は!」
島田さんは 手にしたタオルを さらに強く
握りしめた
「もう よせ・・島田・・・
こうやって オレたちが生きてる!
先生が最後まで『生徒を守りたい』と言っていた信念を
オレたちが 身をもって証明しているんだ」
中道さんは いつもの言い慣れたセリフを言うように
島田さんに 改めて諭したカンジだった
きっと このやりとりは 今まで幾度となく
繰り返されたのだろう・・・
「あぁ・・分かってるさ・・・
でも 生きてりゃいいのか!先に自分だけ助かった
宮田は 結婚して へいへいぼんぼん暮らしている
きっと あの時の罪悪感なんか これっぽちも
あいつの中には 残っちゃいないだろう
どうだ!その証拠に 先生の墓参りさえ来ない
あいつの息子も 来なくて正解だったよ!
もし来てたら 先生が亡くなったところで
あいつの息子を オレが土下座させてたさっ!!」
『全部!』
と言った事で 少しは2人の慰めには
なったのではないかと思った
この場で
後ろめたい気持ちにならずに済んだのも
日村 令子が『全部使っていい』と
言ってくれていたおかげだと
「そうか・・・有り難う・・・
そうか・・・その霊はまだ・・・
水を欲しがっているのか・・・」
中道さんが 遠くを見て言った
『えっ?その霊・・・?』
「あの、、高野先生なんですよね、昨日の霊?!」
オレは日村令子を見たが、言葉を返してきたのは島田さんだった。
「高野先生は どんな時も 自分のことより
必ず生徒の事を 最優先に考えて 行動する先生だった
先生としても 登山部の顧問としても
なにより人として 尊敬出来る先生だった・・・
オレたちが もう少し早く戻れていれば・・先生は!」
島田さんは 手にしたタオルを さらに強く
握りしめた
「もう よせ・・島田・・・
こうやって オレたちが生きてる!
先生が最後まで『生徒を守りたい』と言っていた信念を
オレたちが 身をもって証明しているんだ」
中道さんは いつもの言い慣れたセリフを言うように
島田さんに 改めて諭したカンジだった
きっと このやりとりは 今まで幾度となく
繰り返されたのだろう・・・
「あぁ・・分かってるさ・・・
でも 生きてりゃいいのか!先に自分だけ助かった
宮田は 結婚して へいへいぼんぼん暮らしている
きっと あの時の罪悪感なんか これっぽちも
あいつの中には 残っちゃいないだろう
どうだ!その証拠に 先生の墓参りさえ来ない
あいつの息子も 来なくて正解だったよ!
もし来てたら 先生が亡くなったところで
あいつの息子を オレが土下座させてたさっ!!」