好きな人は芸能人*ラブソングは始まりの合図*
席に着いて考え込む人が一人。
今日、友達にドタキャンされたからと代わりにコンサートに来ることになった岡野 久美。
『コンサートに来ちゃったけど、私、この人の曲なんて全然しらないし…。
知ってたとしても聞いたことある位だし、そんな人がコンサートを見ていいのかな・・・。っと言うか、無知過ぎて申し訳ない気がするよぉ…』
そんな隣では久美の数少ない友達の1人、佐伯 安奈が双眼鏡の準備をしている。
久美と違い安奈はコンサートに慣れ親しんでいる。
今日は何でも、コンサートのファイナルステージでチケットを取れたのが奇跡だとも言っていたような気がしなくもない…。それを思いだし、久美はサァっと冷や汗を流した。
会場は次第に埋まり、空席は見当たらないほど。
どれだけこの日、この時を楽しみにしていた人が沢山いたんだという事実が目の前に広がっていた。
会場にアナウンスが流れ、不思議な緊張感と静寂が訪れた。
照明が落ち、ステージがライトに照らされ、スタートのイントロダクションが流れる。
それは映画の始まりのようで、物語の始まりのようで、次第に私は引き込まれていった。
今日、友達にドタキャンされたからと代わりにコンサートに来ることになった岡野 久美。
『コンサートに来ちゃったけど、私、この人の曲なんて全然しらないし…。
知ってたとしても聞いたことある位だし、そんな人がコンサートを見ていいのかな・・・。っと言うか、無知過ぎて申し訳ない気がするよぉ…』
そんな隣では久美の数少ない友達の1人、佐伯 安奈が双眼鏡の準備をしている。
久美と違い安奈はコンサートに慣れ親しんでいる。
今日は何でも、コンサートのファイナルステージでチケットを取れたのが奇跡だとも言っていたような気がしなくもない…。それを思いだし、久美はサァっと冷や汗を流した。
会場は次第に埋まり、空席は見当たらないほど。
どれだけこの日、この時を楽しみにしていた人が沢山いたんだという事実が目の前に広がっていた。
会場にアナウンスが流れ、不思議な緊張感と静寂が訪れた。
照明が落ち、ステージがライトに照らされ、スタートのイントロダクションが流れる。
それは映画の始まりのようで、物語の始まりのようで、次第に私は引き込まれていった。