好きな人は芸能人*ラブソングは始まりの合図*
けして、いい席と言うわけでもない席でましてや歌っているSakuの姿も肉眼では確認できないこの距離なのに、そのステージは私を違う世界に引き込む力があった。
ベースの音がドンドンと身体の中に響き、紡がれる一つ一つの歌詞が重みがあって、隣の安奈が座っていても座ることなんて出来なくて、結局、私は終始立ちっぱなしで歌を聞いていた。
テレビで見かけるSakuとは違う姿をそのコンサートでは見ることができたのも私がSakuに興味を持つ一つの理由だったのかもしれない。
暗めの曲から始まり、途中ハジけたステージになり、最後のエンディングに一気に走り抜ける構成。
最初はノリ方すら分からなかった私も気づけば手を振ってノッていた。
大きなステージに1人で堂々と立ち、時間を操る彼は魔法使いなのかとも思ってしまった。それだけ、人を魅了するだけの力があった。
真実か定かも分からない事を言われていた事も、名誉毀損だと問題沙汰にするわけでもなくMCのネタにして笑い飛ばすそんな強さに驚いた。
この埋め尽くした会場に、関係者がいたらどうするんだろう…だなんて考えてしまって。
でも、Sakuはこう言った。
「ここに来ている人達は俺の家族、仲間、そう思ってる。だから、本心を言ってみた。信じるも信じないも勝手。でも、ここにいる奴らは違うよな?」
会場が一体になって「信じる」とSakuに返した。
満面の笑みを浮かべたSakuがスクリーンに写されたとき私は思った。
個人個人の声は届かないけれど、それでも私は思いはSakuに届いたんだろうと。
ベースの音がドンドンと身体の中に響き、紡がれる一つ一つの歌詞が重みがあって、隣の安奈が座っていても座ることなんて出来なくて、結局、私は終始立ちっぱなしで歌を聞いていた。
テレビで見かけるSakuとは違う姿をそのコンサートでは見ることができたのも私がSakuに興味を持つ一つの理由だったのかもしれない。
暗めの曲から始まり、途中ハジけたステージになり、最後のエンディングに一気に走り抜ける構成。
最初はノリ方すら分からなかった私も気づけば手を振ってノッていた。
大きなステージに1人で堂々と立ち、時間を操る彼は魔法使いなのかとも思ってしまった。それだけ、人を魅了するだけの力があった。
真実か定かも分からない事を言われていた事も、名誉毀損だと問題沙汰にするわけでもなくMCのネタにして笑い飛ばすそんな強さに驚いた。
この埋め尽くした会場に、関係者がいたらどうするんだろう…だなんて考えてしまって。
でも、Sakuはこう言った。
「ここに来ている人達は俺の家族、仲間、そう思ってる。だから、本心を言ってみた。信じるも信じないも勝手。でも、ここにいる奴らは違うよな?」
会場が一体になって「信じる」とSakuに返した。
満面の笑みを浮かべたSakuがスクリーンに写されたとき私は思った。
個人個人の声は届かないけれど、それでも私は思いはSakuに届いたんだろうと。