抵抗
二人は大きな風呂屋の前に立っていた。「この風呂屋なあ、昔は旭通りにあったんや。それが立ち退きで、こんなに立派なビルの風呂屋になったんやで。」男はそういうと、煙草を取りだして火をつけた。
「風呂に入ってみるか。」男はふいに和己を誘った。「タオル持ってませんよ。」と和己は咄嗟に嘘をついた。便所で取り戻したリュックの中には、下着やタオルは残されていた
「そんなもんいるかいな。なんでも貸してくれる。金さえ払ったらええねん。」男はそういうと、煙草を勢いよく吸い、路上に捨てた。和己は燃えている吸殻を足でもみ消した。
新式の番台という感じの風呂屋だった。銭湯という雰囲気には、程遠い。いま流行りのスーパーなんとか銭湯という感じである。着替える場所も広いが、浴室には何個も風呂場があり、広々とした感じである。入浴料やら貸しタオル代やらは、男が全部支払った。
二人は茶色の濁った湯に入った。「この湯は熱くないんや。他の湯は熱い。」と男は風呂屋の常連らしく効能書きを口上した。男は和己の身の上話をききたがった。和己も仕方なく、吉野の伯父のこと、母親のこと、などを語ってきかせた。
「そうかいな、きみも苦労したんやな。それで、これからはお母さんを訪ねて行くわけなんやね。」男はそうきくと、両手で湯をすくって顔を洗うようにした。和己は黙っていた
鏡の前に並んで座った。男は洗髪し、髭も剃った。男は和己の後ろにまわると、「背中流したろ。」と声をかけるが早く、ボディソープをたっぷりとタオルにつけた。そして、タオルで円をかくようにして、和己の肩や背中を洗った。
午後の早い時間のためか、客はパラパラ。それも年寄りが多かった。男は和己の脇腹から太股にまで、タオルをまわすようになった。そして、和己の大事なところへ指をあてた。和己は声がでない。和己の恥部はそろそろと勃起する。
「こんなことしてるんかいな。」と男は和己の耳に声をかけた。そして、指を動かした。
「風呂に入ってみるか。」男はふいに和己を誘った。「タオル持ってませんよ。」と和己は咄嗟に嘘をついた。便所で取り戻したリュックの中には、下着やタオルは残されていた
「そんなもんいるかいな。なんでも貸してくれる。金さえ払ったらええねん。」男はそういうと、煙草を勢いよく吸い、路上に捨てた。和己は燃えている吸殻を足でもみ消した。
新式の番台という感じの風呂屋だった。銭湯という雰囲気には、程遠い。いま流行りのスーパーなんとか銭湯という感じである。着替える場所も広いが、浴室には何個も風呂場があり、広々とした感じである。入浴料やら貸しタオル代やらは、男が全部支払った。
二人は茶色の濁った湯に入った。「この湯は熱くないんや。他の湯は熱い。」と男は風呂屋の常連らしく効能書きを口上した。男は和己の身の上話をききたがった。和己も仕方なく、吉野の伯父のこと、母親のこと、などを語ってきかせた。
「そうかいな、きみも苦労したんやな。それで、これからはお母さんを訪ねて行くわけなんやね。」男はそうきくと、両手で湯をすくって顔を洗うようにした。和己は黙っていた
鏡の前に並んで座った。男は洗髪し、髭も剃った。男は和己の後ろにまわると、「背中流したろ。」と声をかけるが早く、ボディソープをたっぷりとタオルにつけた。そして、タオルで円をかくようにして、和己の肩や背中を洗った。
午後の早い時間のためか、客はパラパラ。それも年寄りが多かった。男は和己の脇腹から太股にまで、タオルをまわすようになった。そして、和己の大事なところへ指をあてた。和己は声がでない。和己の恥部はそろそろと勃起する。
「こんなことしてるんかいな。」と男は和己の耳に声をかけた。そして、指を動かした。