キミの心Ⅰ-俺様王子のヨワミ-
あたしがポカーンと口を開けていたら、


―ガタッ―

「お前どんな顔してんだよ。不細工」


イスに座りながら、ソイツがそんなコトを口にした。


「はぁ??自分が顔イイからって調子のんないでよッ!!顔がイイだけできゃぁきゃぁ騒がれてさ、凡人のキモチも考えてよ」


「凡人って…面白いなお前。てかそんな風に俺に言ってくるヤツ初めてみたよ」


「…あっそ。面白くてもなんでもいいけど必要以上にあたしに関わらないでね」


「はぃはぃ。りょーかい」




…その時はそれだけで済むと思ったのに、そんなこと全然なかった。クラスの女子なんかより、あたしの方がキミを目で追うようになってしまった。


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