キミの心Ⅰ-俺様王子のヨワミ-
俺達はカフェでいろいろ話した。


初めて杉山とこんなに話した。


幸せ過ぎて呪われないかって思うぐらい幸せだった。


…でも…。一瞬だけ幸せじゃなかった時間があった。




俺が…杉山の曲について聞いた時だ。



「あの曲って杉山が自分で作ったんだろ??」


「あの曲って…「言えないキモチ」のコト??」


「そう」


「聞いててくれたんだ…!!うん…。そうだよ。あんまりイイ曲じゃなかったかな…」


杉山は顔を赤くして恥ずかしがった。


「…!!そんなことない!!すごいと思って…!!中③で曲作っちゃうししかもメロディーよくね??」


「…!?ホントにっ!?めっちゃ嬉しい♪♪」


「どうやって作ったか知りたいぐらいだよ」


「あははっ!!めっちゃ嬉しいわぁ♪」


「…あれって…誰へのメッセージなんだ??」


そう俺が言った瞬間杉山の顔が前より真っ赤になった。


「…え?…誰だろうねー♪♪」


ごまかした…。

やっぱり杉山には好きなヤツがいるんだ…。

…そっか。





その時以外は俺は幸せだった。

両思いじゃなくても、杉山の隣りにいれたから。

それに…杉山が俺の隣りで笑っててくれたから。

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