キミの心Ⅰ-俺様王子のヨワミ-
ずっと黙り続けるお父さんの横であたしは喋り続ける。


「月に1回とかは会え「歌音も一緒に行くんだ」


あたしの言葉を遮(サエギ)りお父さんが言った。


「…??どういうコト…??」


「歌音も転校するコトになるな」


「……やだよぉ…やだ…絶対やだ」


「お前1人おいて行くわけにはいかないんだよ」


「………」


「話はそれだけだ戻っていいよ」



あたしは黙ったまま階段を上って自分の部屋に行った。

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