キミの心Ⅰ-俺様王子のヨワミ-
「…じゃぁなんでそんなこと言ったんだよ」


「そう言ったらあのコ達喜ぶかなッて思って★まぁーいいじゃん。そーゆーコトにしとけば☆」


「…なんだよそれ。別にいいけど。そんなのどうでもいいから」


「じゃーいいじゃんっ!!いいなら最初っから話しかけないでよね??あたしアンタと関わるとめんどくさいコトになるからイヤなのっ」



…ちょっとヒドすぎたかも…。言い過ぎたかな…。


チラッと佐伯 勇斗を見たら気のせいかもしれないけど、悲しそうな顔をした。

…でもすぐにいつもと同じ顔に戻った



「別に話しかけたくて話した訳じゃないし。なんか俺の隣りの席の凡人がありえないコトを言ってたから頭大丈夫かなって思って話しかけてみただけ。見たところそこまで異常はないみたいだから」


…コイツあたしが前使った`凡人'って言葉を引用しやがった。


「ぁ、心配してくれたとか思うなよ??隣りに頭が狂ったヤツが座られても困るってだけだから」


別に誰もアンタがあたしに心配してるなんて思ってないし。


「はぃはぃ…」


「んじゃな」


アイツは笑顔でそう言った。


…なにあの笑顔??あたしそんな笑顔になるようなコト言ったっけ??
…カッコいいかも。


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