キミの心Ⅰ-俺様王子のヨワミ-
「この曲の歌詞…俺のキモチと似てるトコロがあるんだよな」


「例えば??」


「…アイツ一時期いじめられてたじゃん?」


「…うん」


「それって俺のせいなんだ」


「…そうなんだ」


「そんでしばらくアイツに近付かない様にしてたんだ。その時のキモチが『放課後の学校 キミが隣りにいないよ 前はそれが嬉しかったのに 今ではそれで 胸が張り裂けそう』の『前はそれが嬉しかったのに』を抜かしたキモチ。苦しかったんだ。でも、アイツを守るためには遠ざかるしか方法がなかったんだ」



橋本は黙って聞いてくれた。

俺は全部話そうと思った。

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