キミの心Ⅰ-俺様王子のﾖﾜﾐ-

☆ ある夜の出来事

―ｷｰﾝｺｰﾝ ｶｰﾝｺｰﾝ―


最終下校のチャイムだ。…そろそろ帰ろうかな。テカ帰んなくちゃダメだな。…でも帰りたくないな…。でももうすぐテストだし…。



「未来～もう帰ろー!!」


「いいょぉ。そうする??」


「いい加減帰んないと(汗 もうすぐテストだし(汗」



あたし達は中③だけどあたし達が通ってるのは、エスカレーター式の中高一貫校。だから普通の中学生よりは頑張らなくても良いんだけど、でもそれなりに頑張んないとね(汗



「そうだねー。テスト勉強しなきゃね」


「うん。んじゃぁ、また明日7時30分にね★」


「オッケェ☆」


そう言って未来は手を振った。








…この時もうちょっと、早く帰ってればよかったのかな??


…そうしたらキミに迷惑をかけるｺﾄなんかなかったのかな??


…そうしたらキミを傷つけるｺﾄなんかなかったのかな??


…そうしたらあたし達の想いは遠回りするｺﾄなんかなかったのかな??