キミの心Ⅰ-俺様王子のヨワミ-
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…ある朝


俺はいつもの叫び声に囲まれながら校門を通り抜けた。


その時、玄関にアイツが見えた。


…俺の方を向いていた。


妬く分けないのに俺はちょっとヤキモチを妬かせてみたかったから、近くの女に


「今日ヒマ?遊ばない??」


ってアイツに聞こえるくらいの大きさで言ってみた。


それをアイツが聞いた途端、驚いた顔の中に、悲しそうな顔が混じった顔をした。


俺は少し嬉しかった。嫉妬してくれたかなって期待した。だけど…


「バッカじゃないのアイツ。いろんな女のコと遊びまわってんのよ。サイテー」


この1言で俺は崩れた。


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