雪に消えたクリスマス
「ハハッ…ちょっと、寒いな…」
冷たい風が、俺の体を通り抜けて行く。
頭がボーとして、なんだか凄く眠い…。
瞼が、段々と重くなってくる。
「創真…?何寝てんのよ!…寝ちゃダメだよ…私の事、麗って呼んでくれるんでしょ?私、ずっとずっと、創真に麗って呼んで欲しかったの!それなのに、いつも創真は、『ウララ』としか呼んでくれなかったから…」
ウララの目に涙がたまっていた。
俺は、そんなウララの頭を、優しく撫でてやりたかったが、俺の手は、ウララを通り抜けて空を切るだけだった。
もはや、俺にはウララの涙も拭ってやる事ができなかった…。
「…麗、もっと、君の側にいたかった…もっと、君の笑顔を見たかった…。最後に君の笑顔が見られてよかった…。君と一緒に過ごした時間…本当に、幸せだったよ…」
そう言って、俺は涙で湿ったウララの唇に、自分の唇を重ねた。
ウララの暖かい温もりが、唇越しに伝わってくる。
しかし、それ以上、俺はウララに近づく事はできなかった。
自分でも、体が薄くなっていくのが分かる。
そして、少しずつ、意識が消えていく…。
泣いているウララが何度も俺の名を叫びながら、消えていく俺を掴もうと、必死に俺を抱き締めるが、そんなウララの腕を、俺の体は砂のようにすり抜けて行く…。
そして、とうとう、真っ白な世界が、俺を包んだ…。
冷たい風が、俺の体を通り抜けて行く。
頭がボーとして、なんだか凄く眠い…。
瞼が、段々と重くなってくる。
「創真…?何寝てんのよ!…寝ちゃダメだよ…私の事、麗って呼んでくれるんでしょ?私、ずっとずっと、創真に麗って呼んで欲しかったの!それなのに、いつも創真は、『ウララ』としか呼んでくれなかったから…」
ウララの目に涙がたまっていた。
俺は、そんなウララの頭を、優しく撫でてやりたかったが、俺の手は、ウララを通り抜けて空を切るだけだった。
もはや、俺にはウララの涙も拭ってやる事ができなかった…。
「…麗、もっと、君の側にいたかった…もっと、君の笑顔を見たかった…。最後に君の笑顔が見られてよかった…。君と一緒に過ごした時間…本当に、幸せだったよ…」
そう言って、俺は涙で湿ったウララの唇に、自分の唇を重ねた。
ウララの暖かい温もりが、唇越しに伝わってくる。
しかし、それ以上、俺はウララに近づく事はできなかった。
自分でも、体が薄くなっていくのが分かる。
そして、少しずつ、意識が消えていく…。
泣いているウララが何度も俺の名を叫びながら、消えていく俺を掴もうと、必死に俺を抱き締めるが、そんなウララの腕を、俺の体は砂のようにすり抜けて行く…。
そして、とうとう、真っ白な世界が、俺を包んだ…。