雪に消えたクリスマス
・エピローグ
君の側にずっといたかった…
 
 飽きるくらい側にいて、
  くだらない話しをして…
 
 そうしていられたら、
  ずっと幸せだと思っていた…
 
 来年も花が咲いて、
   風が吹いて、
     水は流れて…
 
 そんなあたりまえな景色を、
   いつまでもあたりまえだと
        思っていたかった…
 
 そうしたら、
  君の隣りにいつまでもいられる…
 
 その木に咲いた花が、
   去年咲いた花とは、
    別の花だと気づかなければ…
 
 君の髪を乱した風が、
   昨日吹いた風とは、
    別の風だと気づかなければ…
 
 流れる水が、
    絶えず別の水だと
        気がつかなければ…
 
 僕は、もっと君の側にいられたような気がして…
 
 もし、全ての時間を止められたら…
 
 ずっと、君の隣りにいられただろうか…?

 でも、止まってしまった時間の中では、
 君は僕に微笑みかけてくれることはない…
 
 それは寂しいから、
  時計の針を止めるのは止めよう…
 
 そして僕は、
   君の隣りには、
     いられなくなった…
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