雪に消えたクリスマス
いつかも見た、ウララの似たような仕草。
ウララの、そんな二年前となんら変わっていない仕草に、俺は安心していた。
「待ったに決まってるだろ?せっかくの二年振りの再会なんだから、仕事ぐらい早退すればよかったのに…」
俺は、そんなウララに悪態をつきながら、走ってきたウララの頭を優しく撫でてやる。
「そんなこと、できるわけないよぉ…私が抜けたら、その分は他の人がやらなくちゃいけないんだよ?そんなこと、できないよ」
俺とウララは、まるで二年前に時が戻ったかのような、そんな不思議な感覚で、すぐに本題に移る事ができなかった。
息が、白く煙る。
ふとウララの手を取ると、氷の様に冷たい。「なんか、食べにいこうか?ここじゃ寒いだろ?」
俺の申し出に、ウララは元気に賛同した。
何もかも、二年前と同じ関係…二年間のブランクなんて、本当はなかったのではないだろうか?という錯覚までしてくる。
そんな筈、ないのに…。
俺達が向かったのは、美味しいパスタが売りのイタリアン・レストランだ。
まず、ウェイトレスが俺とウララを席に案内し、メニューと水を運んでくる。
「…えぇと、どうしようか…?」
二人で、メニューと睨めっこしながら、俺はウララを促す。
ウララは、メニュー選びなどが大変遅い。
いつも最終的に俺が決めてあげたりするのだが、どちらにしても、メニューを見てから決めるまでに、20分くらいかかるのを覚悟しなくてはならない。
俺は、それが原因でケンカになったのを思い出して、思わず苦笑いをする。
ウララの、そんな二年前となんら変わっていない仕草に、俺は安心していた。
「待ったに決まってるだろ?せっかくの二年振りの再会なんだから、仕事ぐらい早退すればよかったのに…」
俺は、そんなウララに悪態をつきながら、走ってきたウララの頭を優しく撫でてやる。
「そんなこと、できるわけないよぉ…私が抜けたら、その分は他の人がやらなくちゃいけないんだよ?そんなこと、できないよ」
俺とウララは、まるで二年前に時が戻ったかのような、そんな不思議な感覚で、すぐに本題に移る事ができなかった。
息が、白く煙る。
ふとウララの手を取ると、氷の様に冷たい。「なんか、食べにいこうか?ここじゃ寒いだろ?」
俺の申し出に、ウララは元気に賛同した。
何もかも、二年前と同じ関係…二年間のブランクなんて、本当はなかったのではないだろうか?という錯覚までしてくる。
そんな筈、ないのに…。
俺達が向かったのは、美味しいパスタが売りのイタリアン・レストランだ。
まず、ウェイトレスが俺とウララを席に案内し、メニューと水を運んでくる。
「…えぇと、どうしようか…?」
二人で、メニューと睨めっこしながら、俺はウララを促す。
ウララは、メニュー選びなどが大変遅い。
いつも最終的に俺が決めてあげたりするのだが、どちらにしても、メニューを見てから決めるまでに、20分くらいかかるのを覚悟しなくてはならない。
俺は、それが原因でケンカになったのを思い出して、思わず苦笑いをする。